非正規男性は結婚したら家族に苦労をかける理由とそこからの脱出策

収入・貯蓄

 

非正規雇用の男性は結婚したら家族に苦労をかけてしまう・・・。

ショッキングなタイトルだとは思いますが、これは事実と認識して頂きたいと思います。

 

今回は、なぜ家族に苦労かけるのか?? を数字を元に解説していくことで、「まだまだ俺は大丈夫だよ。」という、どこから来ているのか、、、そういう意味不明な自信を今後も持ち続けることはとても危険なんだ。ということを知って頂くべく、書いて行きたいと考えます。

 

 

非正規比率

現在、非正規で働いている方々はどのくらいいるのでしょうか?

下表で確認致します。

 

正規・非正規 割合
  正規職員・従業員  非正規職員・従業員
男女計 61.9% 38.1%
男性 77.5% 22.5%
女性 43.8% 56.2%

※総務省統計局「労働力調査 平成30年10月~12月期平均」を基に筆者作成

 

上表の通り、男女計で 約4割弱の非正規が現在日本ではいることになります。

これは女性の非正規比率が極端に高いことが一つの原因ですが、相対的にやはり女性の非正規は多くなりがちです。

結婚すれば、家に入るのは今だって女性の方が多いですし、そうなれば働くと言っても旦那の扶養内でパートで働くという人がとても多いです。

ですが、逆に旦那がパートに出て、妻が正規で働くというケースはあまり聞きません。

つまり、女性の非正規比率が多くても、それはそれほど大きな問題ではない、ということが言えます。(もちろん、女性でも正規に移行したい方は大勢います。)

 

ですが、男性の場合はそうはいきません。

既出のように、女性が非正規で働くことは、それを望んでいるケースがとても多いのですが、男性の場合は、相対的に一家の大黒柱になるケースが現在でも主流なため、非正規で働くことを基本的に望む理由が見当たりません。

つまり、上表の男性-非正規比率 22.5% の人たちの大部分はやむを得ず非正規という雇用形態を取っている、ということになります。

これは、4.4人の男性の内、1人は非正規で働いている割合です。

 

非正規職員・従業員の年収

非正規で働いている人たちの年収はいくらくらいなのでしょうか?

 

国税庁より発表されている「平成28年分 民間給与実態調査」によると、非正規の平均年収は、172万円 とされています。

 

「いや、これは少なくないか・・・?」

と、思った人は早計です。

なぜなら、この平均には、扶養内で働きたい主婦層や、学生のアルバイトなんかも含まれているからであり、それらの層はこの平均の押し下げ圧力になります。

ですので、ここで比較対象とするなら非正規の代表格でもある派遣社員で比較してみたいと思います。

 

派遣社員年収
341万円

※当ブログ-「平均年収・中央値は?正社員は?非正規は?まとめました!」 より

 

上表の年収は、国税庁発表の数値より大きく上がりました。本記事の主旨からすると、こちらの年収の方が現実に近いはずです。

さきほど、172万円を見ているせいなのか?少ないには少ないかも知れませんが、一見全然大丈夫そう、、という錯覚に似た感覚になります。

この年収で問題ないのか??

この点については後述していきます。

 

非正規の昇給

ここで、今後非正規であり続ける中で、年収水準は上がっていくのか? を確認しておきます。

 

下記引用部分は、当ブログで非正規の年収を取り上げた際に綴った部分となります。

※詳細記事は ⇒ こちら

 

続いて、派遣社員の中央値ですが、まずは下記のグラフをご覧ください。

 

※厚生労働省-「平成28年賃金構造基本統計調査」 より

 

この上記グラフを見て分かるように、「正社員・正職員以外」 で示されるグラフは年齢が上がっても給料は上がっていないことが分かります。

これは、言い換えれば給料は横ばい、全ての非正規は個々の差がほとんどないことを示していることが考えられます。

 

※当ブログ-「平均年収・中央値は?正社員は?非正規は?まとめました!」より引用

 

上記引用部分にあるように、正規は順調に昇給していっているのに対し、非正規はほぼ横ばい、年収水準は上がっていないことが分かります。

※上記引用部分にある年収水準は「賃金」であるため、残業手当などは含んでいないことに注意。

 

つまり、非正規については、前述した年収 341万円前後の年収水準が今後も続く ことになります。

この点は非常に重要です。

 

子育て費用

いよいよ、本記事の本題へと入っていきます。

 

本記事のタイトルを覚えていますか? 本記事のタイトルには「非正規男性は結婚したら家族に苦労をかける理由」という部位があります。

この根拠をこの項で示していきます。

 

内閣府より発表されている報告書の中で、「インターネットによる子育て費用に関する調査」という報告書があります。

この資料を基に、子育てにかかる費用を確認しながら、年収はどの程度必要なのかを確認していきます。

 

0歳~6歳までの未就学児に対してかかる子育て費用

未就学児に対し、平均的にかかる費用としてはどの程度が必要額なのか?

 

未就学児にかかる費用
子供の年齢 年間子育て費用平均
0 歳 931,246円
1 歳 878,040円
2 歳 942,715円
3 歳 1,040,577円
4 歳 1,197,116円
5 歳 1,159,523円
6 歳 1,215,243円
平均 1,043,535円
6歳までの総額 6,261,209円

未就学児へかかる費用
※内閣府-「インターネットによる子育て費用に関する調査」より筆者作成

 

上表は、1人目の子供にかけている費用の平均値を表しています。仮に2人目の子供がいた場合、上表の金額に8割掛けした金額が2人目に概ねかかる金額、3人目は1人目の概ね6割掛けした金額がかかると言われていますので、2人目3人目がいる方は、その点を各自で留意してください。

 

仮に上表の通り、平均的なところの子育て費用は出したいと仮定した場合の必要年収を概算で出していきます。

その前提条件として、下記を計算に考慮致します。

  • 家賃や住宅ローン…8万円
  • 光熱費…3万円
  • 携帯電話…1.5万円(夫婦で)
  • 食費…5万円
  • 雑費…5万円

 

上記はざっくりですが、この前提条件とすると、下記のような額面年収水準が必要となります。

 

未就学時の子供の数 必要年収
未就学児が1人いる家庭で必要な世帯年収 約 470万円
未就学児が2人いる家庭で必要な世帯年収 約 575万円

 

子供一人いるだけで、既に非正規の年収では足りません。

これでは、子供を持ちたいと思った時には奥さんもフルタイムで仕事に出る必要があります。

 

出費を抑える

ここの段階で出費を抑えられる内容としては、以下の方法が思い付くところとなります。

  • 紙オムツはやめて布オムツにする。
  • 完母で育てる。
  • 洋服類は頂き物などで賄う。
  • 習い事はしない。
  • お小遣いは無し。
  • 携帯電話は持たせない。
  • 子供の預貯金や各種保険加入はとりあえずしない。
  • 旅行などはしない。

これらを徹底することで上手くいけば、年間 50万ほどの削減は見込める と考えます。

※内閣府-「インターネットによる子育て費用に関する調査」を基にした筆者見解

 

この節約を徹底して、やっと何とか苦しい中でも旦那さんの給料のみでもやっていけるかも知れない、という水準です。

 

 

小学生にかかる費用

次に小学生になるとどのくらいの費用がかかるのか?

見てみましょう。

 

小学生の子供にかかる費用
子供の学年 年間子育て費用平均
小学1年生 1,112,082円
小学2年生 1,059,791円
小学3年生 1,131,097円
小学4年生 1,152,088円
小学5年生 1,235,483円
小学6年生 1,269,053円
平均 1,153,541円
小1~小6までの総額 6,921,248円

小学生の子供にかかる費用
※内閣府-「インターネットによる子育て費用に関する調査」より筆者作成

 

未就学児の項で出したように、ここでも上記平均的な支出をした場合の必要額面年収を以下に示します。

 

未就学時の子供の数 必要年収
小学生児童が1人いる家庭で必要な世帯年収 約 485万円
小学生児童が2人いる家庭で必要な世帯年収 約 600万円

 

小学生にかかる費用としては、若干未就学児より増えていますが、極端な差はありません。

従って、非正規でも夫婦共働き、両名ともフルタイムで頑張れば生活は可能なレベルでしょう。

 

但し、未就学児も同じですが、夫婦どちらかが派遣切りなどに遭って職を失えば、即 生活に行き詰まる ことも考えられます。

 

出費を抑える

小学生の段階で出費を抑えられる内容は概ね以下のところかな、と感じます。

  • 洋服類は極力頂き物などで賄う。
  • 習い事や塾へは行かせない。
  • 子供の預貯金や各種保険加入はとりあえずしない。
  • 旅行などはしない。

これらを徹底することで上手くいけば、年間 30万から40万ほどの削減は見込める と考えます。

※内閣府-「インターネットによる子育て費用に関する調査」を基にした筆者見解

 

中学生にかかる費用

続いて中学生を見て行きます。

 

中学生の子供にかかる費用
子供の学年 年間子育て費用平均
中学1年生 1,527,873円
中学2年生 1,531,521円
中学3年生 1,611,802円
平均 1,555,567円
中1~中3までの総額 4,666,702円

中学生の子供にかかる費用
※内閣府-「インターネットによる子育て費用に関する調査」より筆者作成

 

上表を確認すると、小学生に比べ 約 35%程度支出が増えています。

この増加率は、結構な大きさですが、この支出増加の主な原因は学校教育費と学校外教育費(塾など)が一気に増加するからです。

特に学校外教育費は中学1年生~中学3年生に進級するごとに増加傾向にあります。

 

上記支出をするために必要な額面年収は下表の通りです。

 

未就学時の子供の数 必要年収
中学生の子供が1人いる家庭で必要な世帯年収 約 535万円
中学生の子供が2人いる家庭で必要な世帯年収 約 690万円

 

上表の年収を見てみると、子供一人ならこれまでの通り夫婦フルタイムでの共働きで何とか生活可能でしょう。

しかし、子供2人となると、もはや平均的な子育て費用は捻出出来ません。

強制的に何かを削らなくては日々の生活が成り立たなくなります。

 

出費を抑える

ここでは、子供も大きいので、抑える出費も限られてきますが、抑えるとしたら以下かな、と思われます。

  • 中学1年生では塾へは行かせない。
  • 子供の預貯金や各種保険加入はとりあえずしない。
  • 旅行などはしない。

これらを徹底することで上手くいけば、年間 20万から30万ほどの削減は見込める と考えます。

※内閣府-「インターネットによる子育て費用に関する調査」を基にした筆者見解

 

ですが、30万円程度削減出来たところで、子供が2人いたら、夫婦フルタイム共働きでもかなり苦しい生活が待っているでしょう。

そうなると、いよいよ削減するのに躊躇される、食費や子供のお小遣い、生活用品費など、最悪のケースでは医療費なども節約の対象になるかも知れません。

 

子育て費用 まとめ

中学生まででしたが、これまで見てきた内容はあくまで日々の生活を何とか成り立たせるための対応として提案してきました。

ですが、ここには重大なことを省いています。

それは、、貯金 です。

 

当ブログ別記事 でまとめていますが、老後資金は65歳の段階で 1,800万円、老後がまだまだ先であれば、これ以上の貯金があらかじめ必要となりそうです。

この 老後資金の貯金が全くと言ってよいほど出来ないのが、非正規 です。

 

また、日々の生活も金銭的に追われることになりますので、何かあったとき(大きい病気やケガなど)があった場合、いきなり 急激なピンチが訪れる ことになります。

 

それだけではありません。

上記までで見てきた内容には現代社会の必需品、特に地方では絶対欲しいとも言える車の費用が入っていません。

想定している雑費では賄えないでしょう。

車が必要ならば新車はもちろん不可能。中古車でも何代も前の数十万円程度のボロ車になってしまいます。

 

本人はもちろんですが、奥さんにも働き詰めにさせ、子供にも我慢させ、ボロ車に乗り、やっと生活出来る。

だけど貯金は出来ない。

 

これが平均的な非正規なのです。

 

正規となることが非正規から脱出する唯一の方法

以上まで書いてきたことは決して脅しではなく、事実に基づく内容です。

大規模そして徹底された節約により生活困窮者となる前に乗り切ることが出来る可能性はありますが、そんな生活は寂しいものです。

せっかくこの世に生まれた たった一度の人生を そんな生活で終わらせたら、、と思うだけでイヤになります。

 

これは「非正規」という雇用形態がそうさせている実態がありますので、これを打破するには「非正規」をやめるしか方法はありません。

従って、「正規」を目指す ことになります。

 

正規社員になれれば、月給の他、まずボーナスが受け取れます。 月給の他に何十万も収入があるだけでかなり余裕が生まれます。

 

平均ボーナスはいくら?

 

また、正規社員には退職金 があります。これで、老後資金のかなりの「足し」になります。

 

下記の記事では、正社員を目指す方法が分からない、などの理由により 正社員を目指したいが具体的に行動を開始出来ていない人に対して、具体的にどうすれば良いかを主眼において書いています。本気で正社員への道へ取組みたい人は下記のリンク先記事を確認して行動を開始しましょう。

 

非正規が正規になるための転職支援サービス使い倒し法

 

最後に・・・

非正規の男性は、将来が暗いです。

これはやはり、この世はお金が必要なのにも関わらず、実入りが正規より少ないためです。

ばからしくないですか??

そんなことで人間の価値は決まらないのに、苦しい思いをする・・・。

 

是非、そこから抜け出すために上記リンク先記事「非正規が正規を目指す最も実現性が高い方法」で記す方法で、まずは行動に移していく気力があなたにあることを願っています。

 

以上、うっちゃんでした。。

 

 

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