保育士の平均年収を統計と求人から徹底調査。低年収とは本当か??

収入・貯蓄

 

保育士の仕事は、主には「子供の面倒を見る」ということになります。

確かにそうですし、その目的のために働いていますが、実は地味に大変な仕事なのですね。

 

「子供と遊んでいれば良いんじゃないの?? それでお金が貰えるんだからいいじゃん。」

 

と考えている人は意外と多いものです。ですが、その考えは間違っています。

子供はほっとくことが出来ませんし、まずは安全を絶対的に確保することが必要です。これは意外と細部まで気を配らないと実現出来ません。

また、保育士さんの仕事は子供の相手に留まらず、少し挙げるだけでも以下の仕事があります。

  • 保護者への対応
  • 保護者との連絡帳記入(園児全員分)
  • 業務日誌
  • 園の便りの作成(手書きが多い)
  • イベント準備 などなど他にもいっぱい。

 

僕には子供がおり、保育園ではなく、幼稚園に通っていますが、幼稚園でも「園便り」など、園から配布されるもののほとんどが手書きの書類で配布されます。

これらは当然、園の先生方が作成するものですが、何も幼稚園だけではなく、保育園などでも手書き資料が未だに作成・配布されているという意味不明な労力を強いられています。

子供の相手をするのは、経験がない人の想像を超える労力が必要です。

その上、上記のような理不尽な労力を他でも使用しなければならない現実があります。

 

そんな大変な保育士の年収は低い。。 と世間的には言われていますが、保育士年収相場はいくらなのか??

徹底調査しましたので、一緒に見ていきましょう。。

 

 

保育士の全国平均年収

下表は保育士の全国平均年収を示した表となりますので、まずはご覧ください。

 

平均年収
性別 平均年齢 平均勤続年数 平均残業時間 平均年収
男女計 35.9歳 7.7年 4H 342.1万円
男性 32.4歳 6.4年 5H 377.3万円
女性 36.1歳 7.8年 4H 339.7万円
(全業種) 46.0歳 (422万円)

平均年収(一般労働者平均年収)
※厚生労働省-「平成29年 賃金構造基本統計調査」及び 国税庁-「平成28年分民間給与実態統計調査」 より

 

上表を見てみると、いずれの平均も年間 400万円には到達していません。

参考に全業種の平均年収を併記していますが、全業種平均に届いていないことから、やはり保育士の年収は世間で言われるように年収は低めにあるのでしょうか??

 

ここで一つ注意しておきたいのは、全業種平均の年齢は、46.0歳 となっているのに対し、保育士の平均年齢は、男女計で 35.9歳 と、10歳も差があることです。

保育士が、46歳になった時の年収で比べないと保育士は本当に低年収なのかは判断出来ません。

 

男性 年齢別:全国平均年収

保育士の年齢別平均年収を、まずは男性のみで見ていきます。

下表にまとめています。

 

保育士年齢別平均年収-男性のみ
年齢幅 平均年齢 平均勤続年数 平均残業時間 平均年収
20-24歳 22.9歳 1.8年 3H 278.2万円
25-29歳 27.4歳 3.4年 6H 326.1万円
30-34歳 32.1歳 6.5年 4H 392.1万円
35-39歳 37.3歳 9.1年 6H 414.4万円
40-44歳 41.9歳 11.7年 4H 460.7万円
45-49歳 47.6歳 12.8年 3H 535.6万円
50-54歳 53.6歳 16.8年 2H 590.5万円
55-59歳 57.8歳 18.1年 0H 458.3万円

保育士年齢別平均年収-男性のみ(一般労働者平均年収)
※厚生労働省-「平成29年 賃金構造基本統計調査」 より

 

前項で見た、全業種の平均年収は、46.0歳 で 422万円 でした。一方で上表で確認すると、男性保育士 47.6歳 で平均年収 535.6万円 です。

この結果は、意外ではないでしょうか?? 全然年収低くないじゃん! という感じを受けます。

この程度の年収があれば、生活に困窮するなんてことは、まずありません。

 

女性 年齢別:全国平均年収

続いて女性ではどうかを下表で確認していきます。

 

保育士年齢別平均年収-女性のみ
年齢幅 平均年齢 平均勤続年数 平均残業時間 平均年収
20-24歳 22.7歳 2.0年 4H 286.6万円
25-29歳 27.4歳 4.7年 4H 323.4万円
30-34歳 32.4歳 7.2年 4H 337.6万円
35-39歳 37.4歳 8.7年 3H 340.8万円
40-44歳 42.6歳 11.0年 4H 362.4万円
45-49歳 47.3歳 11.8年 4H 371.4万円
50-54歳 52.4歳 12.8年 4H 388.9万円
55-59歳 57.3歳 16.1年 4H 400.8万円

保育士年齢別平均年収-女性のみ(一般労働者平均年収)
※厚生労働省-「平成29年 賃金構造基本統計調査」 より

 

全業種平均年齢 46.0歳 平均年収 422万円 と比べるために、女性保育士の平均年収を見てみると、47.3歳 で 371.4万円 となっています。

女性の場合だと、全業種平均より、1割強ほど下回る年収です。

しかし、上記の全業種平均は男女計での平均年収ですので、女性だけの平均年収を見ると変わってきます。

具体的に、女性だけの全業種平均年収は、およそ 280万円(※1) であります。

このことまで考慮すれば やはり保育士の年収は、決して低くはないということが分かるかと思います。

(※1:本ブログ「平均年収・中央値は?正社員は?非正規は?まとめました!」より)

 

保育士年収-男性・女性の差

上表までを見てみて、一つ気になるところがあります。

それは、見出しの通り、「男性保育士と女性保育士の年収差」です。

 

分かり易くするために下表を改めてまとめましたのでご覧ください。

 

保育士年齢別平均年収 男女差
年齢幅 男性平均年齢 女性平均年収 平均年収 男女差
(符号 ”+” = 男性年収高)
20-24歳 278.2万円 286.6万円 -8.4 万円
25-29歳 326.1万円 323.4万円 +2.7 万円
30-34歳 392.1万円 337.6万円 +54.5 万円
35-39歳 414.4万円 340.8万円 +73.6 万円
40-44歳 460.7万円 362.4万円 +98.3 万円
45-49歳 535.6万円 371.4万円 +164.2 万円
50-54歳 590.5万円 388.9万円 +201.6 万円
55-59歳 458.3万円 400.8万円 +57.5 万円

保育士年齢別平均年収 男女差(一般労働者平均年収)
※厚生労働省-「平成29年 賃金構造基本統計調査」 より

 

保育士の年収 男女差について、上表を確認すると 20歳代ではほとんど差はない状況が見て取れますが、30歳代に入ると顕著に発生してきます。

 

現代の日本では、男女差を無くそうとする動きは確かにありますが、他の先進国と比べても、その差は縮まったとは言い難く、まだまだ収入面での男女差もあるのが現状ですが、同列で ここまでの差があるのは通常考えられません。

そうするとやはり、30歳代に入ると、男性が先に出世していく構図が推測されます。

 

個人的には「何だかな~・・ここでもそうなのかぁ・・」っていう思いがありますが、どうこう出来ないので多くを語るのはやめておきます。

ただ、早く是正すべき事案の一つだと思います。

 

保育士が年収を上げる方法

保育士は世間で言われるほどの低年収ではないことが分かりましたが、資格がないとなれない仕事である以上、本来もっともっと高収入であって然るべき職業だと思います。

そのことは保育士の方自身が十分理解していることではあると思いますが、こればかりは個人の力でどうこう出来ることではありません。

 

それならば、保育士は年収を上げることは出来ないのか??

と言うと、特に上記まで見てきた保育士の平均年収に届いていない人達については即年収アップを目指せる と考えます。

そしてその方法は「転職」です。

 

転職は勇気が要るかも知れませんが、平均年収に届いていない人は転職を検討すべきと考えます。

仮に、あと30年働くと仮定した場合、年収をたった10万円上げることが出来れば、30年で 300万円 余分にお金が手に入ります。

300万円ものお金があれば大概のことは出来ます。年収アップが 20万円 だったら 600万円、30万円であれば・・・。もはや転職を検討しないなんて手は無いように思います。

 

男性保育士が極力いない保育施設を探す

上記で見たように、男性優位が強い傾向の業界である可能性が高いため、男性がいる施設は極力避けることが重要 となります。

しかも、配布物が未だに手書きで作成しているところが多い、「手書き=苦労する=偉い」という、悪い言い方をすれば古い伝統がある業界であるところを見ると、年功序列もそれなりに強くあるでしょう。

逆に言えば、長く勤めることで年収アップは自然にしてくると考えます。

年収アップを効果的にそして最大限化するためには男性がいない方が良いでしょう。

 

年収水準が現在よりも高いところを探す

これは絶対条件となります。

ここで転職を検討する方は、年収アップを狙っているはずです。それならば現在より年収が低いところを探す訳もない訳ですが、だからこそ、ここには拘っていく必要があります。

 

現在の施設の年収が平均以下ということは業界全体でその施設は保育士に対し平均以下の給料しか支払わない訳です。

上記は当たり前ですが、ここも意識しないと気付かないところであると同時に平均ですので、それ以上に支払ってくれる施設は多くあります。決して年収アップを諦める必要はありません。

但し、これも自身が動かなければ実現しませんので、そこの意思を持つ必要もあります。

 

 

効率的な転職

転職を検討する場合、出来るだけ良いところに行きたいです。

そのためにも効率的に事を進める必要があります。

 

具体的には、転職サイトや転職エージェントなどの転職支援サービスの利用を検討すべきであり、そのための利用の仕方は以下のリンク先で詳細にあります。

 

効率的かつ確実性を高める失敗しない転職活動の進め方

非正規が正規になるための転職支援サービス使い倒し法

 

また、下記では保育士専門で作成した、オススメの転職支援サービスを紹介しています。

転職を検討するであれば、上記記事と同様必読のことと思います。

 

保育士 転職支援サービス

 

仕事は人生において非常に重要な位置にあります。仕事をしなければ生活出来ません。少しでも転職が頭によぎっているのなら、進めてみましょう。

 

少し年収が上がるだけでも長い目で見ればそっちの方が間違いなく良いですし、そう出来れば少なくともその分の生活は絶対楽になります。

このまま現職に留まり、低年収のままで苦しい生活の中、お金に振り回される人生で良いのですか??

 

保育士 転職後の平均年収(正社員)

転職をしたらどの程度の年収が見込めるのか??

実際の求人を、およそ 2,500求人ほど調査し、転職後の年収として調査しましたので、下表をご覧ください。

 

転職後平均年収 (求人調査結果)
都道府県 保育士平均年収 順位
北海道 347.4 万円 11
青森 298.8 万円 46
岩手 299.4 万円 45
宮城 350.5 万円 10
秋田 287.6 万円 47
山形 306.0 万円 44
福島 308.2 万円 42
群馬 320.8 万円 30
栃木 331.1 万円 17
茨木 344.3 万円 13
千葉 406.2 万円 2
埼玉 386.3 万円 4
神奈川 396.1 万円 3
東京 412.6 万円 1
山梨 324.8 万円 24
長野 312.0 万円 37
新潟 316.1 万円 34
富山 316.7 万円 33
石川 328.4 万円 21
福井 324.0 万円 25
愛知 365.1 万円 6
静岡 328.7 万円 20
岐阜 329.4 万円 18
三重 341.8 万円 14
和歌山 327.6 万円 22
奈良 356.6 万円 8
滋賀 357.4 万円 7
京都 345.5 万円 12
兵庫 351.9 万円 9
大阪 373.2 万円 5
鳥取 322.6 万円 27
島根 314.2 万円 35
岡山 328.8 万円 19
広島 334.6 万円 15
山口 307.0 万円 43
徳島 310.3 万円 38
香川 321.4 万円 28
愛媛 320.5 万円 31
高知 308.4 万円 41
福岡 334.0 万円 16
佐賀 309.0 万円 40
長崎 313.0 万円 36
熊本 324.8 万円 23
大分 320.1 万円 32
宮崎 309.8 万円 39
鹿児島 321.4 万円 29
沖縄 323.7 万円 26

転職後平均年収-求人調査結果(都道府県別)
※筆者独自調査

 

上記表の全都道府県平均年収は、332.3万円 でした。一方で冒頭紹介した、現職保育士の平均年収は、342.1万円 と求人の平均年収は弱冠現職には届いていませんが、その差はわずか 3% に満たないもので、転職による金銭的デメリットはあまり感じられませんでした。

 

いずれにしても、年収アップを狙う人たちは、転職支援サービス側に希望年収を伝えることが重要で、平均程度なら比較的容易に紹介されると思われます。

また、いろいろ調査の中で感じるのは、主任級の求人はやはり給料が高いことと、主任級の求人へは、概ね 10年程度の経験があれば採用される可能性は高いと感じます。

ご自分がその経験を積んでいるのであれば、是非主任級の求人も見てみると良いかも知れません。

このような状況の為、ご自分の現在の年収に満足出来ないであれば、転職は絶対検討すべきです。

 

保育士 パート勤務の平均時給

保育士の方は、やはり女性がとても多いですので、必然的にパートも需要があります。

保育士はパートで働くといくら位の時給が相場なのか??

上項と同じく、実際の求人にて確認しましたので下表をご覧ください。

 

パート平均時給 (求人調査結果)
都道府県 平均時給 順位
北海道 948 円 42
青森 930 円 45
岩手  941 円 43
宮城 1,046 円 13
秋田 913 円 46
山形 961 円 39
福島 955 円 41
群馬 1,031 円 20
栃木 1,044 円 14
茨木 1,031 円 21
千葉 1,310 円 2
埼玉 1,143 円 7
神奈川 1,297 円 3
東京 1,349 円 1
山梨 1,036 円 18
長野 977 円 34
新潟 1,020 円 27
富山 988 円 32
石川 1,064 円 11
福井 1,023 円 24
愛知 1,163 円 6
静岡 1,038 円 17
岐阜 1,021 円 26
三重 1,044 円 15
和歌山 971 円 37
奈良 1,042 円 16
滋賀 1,192 円 4
京都 1,070 円 10
兵庫 1,117 円 8
大阪 1,167 円 5
鳥取 1,058 円 12
島根 986 円 33
岡山 1,028 円 23
広島 1,016 円 28
山口 971 円 36
徳島 1,010 円 29
香川 1,077 円 9
愛媛 965 円 38
高知 1,035 円 19
福岡 1,000 円 31
佐賀 1,006 円 30
長崎 933 円 44
熊本 1,022 円 25
大分 899 円 47
宮崎 957 円 40
鹿児島 972 円 35
沖縄 1,030 円 22

パート平均時給-求人調査結果(都道府県別)
※筆者独自調査

 

パートも時給も平均年収も地方によって少し差がありますので、上記の都道府県別の平均年収や平均時給を参考にすると良いかも知れません。

いずれにせよ、老後なども多くのお金が必要になります。

そのために、働ける内に働くのはもちろんのこと、より多くのお金を手にするのが良いのは明白です。

ご自分の給料が安い、と感じるならば、やはり即 転職を検討すべきであり、それが今なのではないでしょうか??

 

最後に・・・

保育士は、資格の必要な仕事ですので、だれでも出来る仕事ではありません。

本来であればもっと高給であるべきと思います。

世論もそのように感じており、実際に保育士の給料を上げる動きが出ているのは知っての通りです。

この動きは継続される可能性がありますので、今後給料アップが期待出来る分野でもあると感じていますが、給料を払うのはその施設側でありますので、出し渋るところがあるのも事実です。

そういうところに永く勤めるメリットは何もありません。

そのことを肝に銘じ、今後の生活が何よりも大切なため、その行動を取るようにしましょう。

 

以上、うっちゃんでした。。

 

 

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