右利き・左利きの違い。矯正クロスドミナンス化のデメリットについて

右利き・左利き 人生にとって・・ というと大げさかも知れませんが、、

どちらが良いのか。。

大人はなかなか変えられませんが、子供であれば、一部の行動を矯正するということは不可能ではないですね。

いろいろな視点から見ることで、子供に対する利き手矯正の要否を考えていきます。

ちなみに僕は、左利きでしたが、子供の頃に自分が他人と違う手でものを書いているのがイヤだったらしく、自ら右に矯正したようです(母親談)。

しかし、今でも ハサミ・包丁・食事用ナイフ・消しゴム 等々 ところどころで左利きが発動します。完全な矯正は失敗したようです。

僕みたいな人は「クロスドミナンス」と言うようです。

※クロスドミナンス:その動作により、利き手が変わること。

また、左利きの人は 「寿命が短い」「脳が違う」 などと言われています。

その真偽はどうなのか?

僕自身のことは、右利きであろうが左利きであろうが別にどっちでも良いのですが、僕の長女が現在 左利きであるため、娘のためにもどちらが良いのか考えたくて今回皆さんと一緒に見ていきたく思った次第です。。

世の中は「右利き」を前提に出来ている

この見出しのように、世の中は「右利き」を前提として、作られています。

どのような場面でその工夫がされているか見てみましょう。

学校

例えば、学校。

学校の教室は、左側に窓があります。

これは、右利きに配慮した造りです。

右で鉛筆を持つため、光は左から入ることで、手元に自分の手の影ができにくくなるようになっています。

これが 左利きの人の場合、常に自分の手が影 となります。

駅の改札

駅の改札。

切符投入口は、右にあります。

落ち着いてゆっくり入れれば、そんな気にする必要もないでしょうが、都会の改札口は混雑し、落ち着いてゆっくりなんてやっていられません。

焦ってしまうとなれない右手で上手く入れられず落としてしまったり、そのまま左手で無理やり入れようとして、腕を痛めたり、また切符を落としたりと、左利き専用改札口が欲しいくらいではないでしょうか??

自動販売機

自動販売機もお金の投入口は右側にあります。

改札口ほど大変ではないですが、左利きの人にとっては、やりにくいことの一つですね。。

食事

これは今までの例のように、右利きに配慮した造り。ということではないのですが、、

食事をするとき、横の人との間隔があまりないような食堂なんかでは、高確率でとなりの人が右利きのはずですので、左利きの人は左隣の人と、肘がすぐぶつかってしまいます。

「左利き あるある」ではないでしょうか??

道具

世の中にはいろいろな「道具」がありますが、こういうものも「右利き用」が圧倒的に多いです。

その中で左利きの人が、「使いにくい」として、真っ先に思い浮かべるのが、「はさみ」ではないでしょうか??

クロスドミナンスの僕も、はさみは左で使います。

右利きの人が切るよりも明らかに僕が左手で使うと切れない、、。

そして、切れるようにある力をはさみに加えることをしますが、それがとくかく痛い。

指が痛いので、はさみは嫌いです。

以上のことはほんの一部ですが、これらのように、世の中は左利きの人にとっては優しくない造りになっています。

一つ一つはそんな大したことはないですので気にならないかも知れませんが、こうして見てみると、左利きの人は損をしているのかも知れません。

左利きの人は寿命が短い??

左利きを調べていくと左利きの人の寿命が短いとの記事を見かけます。

果たしてその根拠は?

それらの信憑性はどうなのか?

見てみます。。

この話はどうも、1991年にニューイングランド医学ジャーナルに発表された論文が発端らしいですね。

この論文は、南カルフォルニアで発生した、987件の死亡事故について調査した結果を纏めたもので、このサンプルに於いて、左利きの平均年齢は 66歳、右利きの平均年齢は 75歳であった。ということです。

この論文の発表者は、右利きに特化したこの世の中で扱い難い左利きの人が事故を起こしやすいことが原因だと結論付けています。

そして、この論文は当時、報道により広まり、現在ではまことしやかに引用されている、という経緯ですね。

この論文そのものは読んでいませんが、僕はこの結論には納得がいかないです。。

まず、 左利きの人は、およそ 10% の割合で存在 し、昔からなぜかその割合は変化しないことが分かっているようです。

一方で、下記グラフをご覧ください。

※Chris Mcmanus   Right Hand , Left Hand より

このグラフは、おそらくイギリスと思われますが、1900年前半から1900年代後半に掛けて、左利きの人がどのくらいの割合を占めているかを表したグラフです。

先ほど、言ったように、人口の 1割程度が左利きであり、その割合は昔から変わらない。とのことですが、上グラフでは、左利きの割合は年を追うごとに増えています。。

これは、まさに 右利きへの矯正 を裏付けています。

昔は、左利きは右利きへ矯正するべきとの考えが深く人々に浸透していた証拠であり、またその常識が年を追うごとを薄れていることを示す貴重なデータです。

(本来であれば日本のデータが欲しかったですが、見つかりませんでした。)

一方で下記グラフをご覧ください。

※警察庁情報局-「平成29年における交通死亡事故の特徴等について」 より

このグラフから分かることは、痛ましいことですが、やはり高齢者の事故が多いことです。

高齢者の身体能力や判断能力を考慮すると、この傾向は多少あれど、どの国も同じ傾向があることは想像出来ます。

以上のことから、以下のことは明らかです。

  • 事故を起こすのは高齢者が多く、高齢者には左利きが少ない。

この見出しの項の冒頭で話した、論文の左利きの平均年齢が、右利きの人よりも 9年短いという結論はこの事実を考慮出来ていないと考えます。

冒頭の調査の中で、事故で残念ながらお亡くなりになった人を見ると、高齢者の割合は比較的高いはずです。

元々、右利きばかりの高齢者を無意識に抽出してしまっている可能性が非常に高いです。

これを理由に右利きは長生きと結論しているに過ぎません。

実は、wikipediaでも以下のように説明されています。

統計によれば、高年齢層程左利きの割合が減少する。1991年に発表された論文は、この統計は左利きの人は右利きの人に比べて9年も短命であることを示すものであると主張し、その原因は左利きの人は右利き中心の世界に適しておらず、この世界で遭遇する「苦難」のために事故で死亡することが多いためであろうと示唆している。しかしその後の多くの研究により、右利きの人に比べて左利きの人が短命であるという証拠は全くないことが明らかになっている。

(wikipedia-「左利き」より抜粋)

従って、冒頭の論文の内容、「左利きの人の寿命は短い」はまやかしに過ぎず、事実を反映出来ていないと判断し、

右利きの人に対し、左利きの人の寿命は短いとは言えない。

と結論します。

左利きの人の脳の活動について

しばしば、左利きの人は 「天才肌」 だの、「芸術肌」 だのと言われます。

ときには、「あの偉人も左利き」と引き合いに出されたりしていますね。

では、実際に左利きの人の脳の働きは一般的にどうなっているのか??

見ていきます。

理系脳

左利きの人は主に交叉支配という脳の特徴上、右脳を使うことが必然的に多くなります。

右脳は一般的に、空間把握能力を司ると言われています。

従って、幾何学等の比較的高度な数学に長けている可能性があります。

高度な数学が得意であるがゆえに、物理学にも力を発揮しやすいです。

芸術的才能

右脳は芸術的な能力も司っていると言われます。

従って、音楽や絵画等芸術分野で才能を開花させやすいのは左利きの人ということも一つ言える可能性があります。

脳梁(のうりょう)が太い

これは知りませんでした。

本件でいろいろと調べるうちに自分も初めて知った内容であります。

脳梁とは、右脳・左脳間で情報を伝達する役割を持っていて、これが上手くできる脳の持ち主は、右脳で発展させた考えを左脳へ伝達、上手く言葉にする事が可能のようです。

この場合、仕事等で大きな成果が出せそうですね。。

脳の構成

右利きの人は、言葉を使用するとき、ほぼ左脳のみを使用するのに対し、左利きの人は、左脳 6割、右脳 4割 という、右利きの人とは全く脳の使い方が違います。

従って、何かの病気で言語障害に陥っても、右利きに人より、回復が早く、より回復する効果が期待できます。

以上のことは、あくまで一般的な考えであります。

もちろん、右利きの人もこのような能力を発揮しますし、時の偉人も左利きばかりではありません。

元々、能力は個人差があります。

ここでは、左利きの人の傾向 として認識して頂ければ宜しいかと思います。

左利きを右利きに矯正するとクロスドミナンスになる

昔は、左利きに対する偏見に似た考えがあり、ほとんどの左利きの人が右利きに矯正されてきた節がありますが、現在では考え方が変わってきています。

上の方で、イギリスの左利きの人口比率時系列推移グラフで見たように、欧州ではすでに左利きを矯正することは稀なように思います。

現在でも日本では、まだまだ左利きを右利きに矯正する親御さんが見受けられますが、実際に左利き用のグッズも豊富になりつつありますし、少しずつ考えは着実に変わって来ていると考えます。

左利きが完全な右利きへ矯正するということは細かな仕草、行動全てを右利きへ変えないといけません。

そして、そんなことはほぼ不可能です。

すなわち、かなりの確率で 「クロスドミナンス」 となりますが、クロスドミナンス へ変貌する中で発生し得るデメリットをいくつか示します。

ストレス

子供が左でものを使うのは当たり前ですが、それがやりやすいからです。

それを無理やり右で強制させるのは、本人にとって、甚大なストレスとなります。

その取り組んでいるもの、例えば字の練習であれば、字を書くのが嫌いになる可能性は比較的高くなるのは当然の結果と考えます。

てんかん・吃音

上記ストレスの続きの項目となります。。

統計は調べていませんが、親が子供を矯正しようと、必死になればなるほど、矯正に対し感情的になりがちです。

その結果、子供は親の様子に委縮してしまい、心的要因から、てんかんや吃音症状を発症するリスクが高まると言われております。

これは、想像に難くありません。

子供に対し、感情任せで叱りつけることのデメリットは元々このサイトでも過去言っています(下記リンク先参照)。

時間のロス

左利きの子が右利きの練習をするということはその分、時間的ロスを抱えます。

もし、右利きにするほどのメリットがなければその時間はまるで無駄。

他の子よりもその分遅れを取るだけになりかねません。

右・左が分からなくなる

これは、もしかしたら通常の人達から見たら一概に信じられないことかも知れませんが、矯正を経験した「クロスドミナンス」の人に多い現象であり、実は僕もそうです。

「右はお箸を持つ方」と皆さん一度は聞いた事ありますね。

これが直接原因なのかは定かではないですが、とにかくとっさの判断では右・左を間違えることが非常に多いです。

だからと言って、生活に致命的な問題は皆無ですが、クロスドミナンスの特徴として知るまでは、何で分からないのかが若干の悩みでした。

その他にもいろいろなデメリットは提唱されています。

結論

これまで書いてきた内容を総合的に判断し、、

子供の左利きは右利きに矯正しない方が良い!

と結論しました。

左利きは個性であります。

左利きの人は、少数派ということもあり、本人はある程度の特別感を抱いているものです。

そういう個性をそのままにしといてあげると、その子に与えるストレスも最小限に済みますし、本来好きなことを最悪嫌いになる。ということもないです。

最後に・・・

いかがでしたでしょうか??

左利きを矯正しようか迷っている人がいらっしゃいましたら、本記事を参考にして下さい。

また、本記事があなたの決定の一押しになれたならば嬉しいです。。

本記事でもあるように、個人の能力は利き手よりも、後天的に努力で身に付けた個人能力の方に依存するはずです。

本記事の本当に言いたいことは、左利きはそのままでいいんだよ。 ということであり、決して右利きの方々を否定している訳ではないことをご理解下さい。

以上、うっちゃんでした。。

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コメント

  1. ぺけぽん より:

    右・左がわからなくなるという話、よくわかります。
    私も小学校で、右向け右・左向け左にとっさに対応できませんでした。
    まず、右手はどっちだと考えて、あー、右手はこっちだから、右はこっち・・って考えてた。

    • utu より:

      そうですよね。
      本当、地味に困るんです。
      こういうケースがたまにありますが、人と話しているときに、右左を間違えると恥ずかしいです・・・。

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