相対的貧困。子供や母子家庭の実体や支援について。

子供について

 

僕は母子家庭のもと、3人の弟妹の長男として、小学校二年生から生活してきました。

その生活は、ボロボロの2DKの借家で、あまり友達には見せたくなく、劣等感を抱いていました。

母親を恨んだ時期もありました。

 

母子家庭・父子家庭の子供の気持ちとは・・・

 

今では、女手一つで3人に子供を育ててくれた母親にはとても感謝しております。

ですが、当時の僕らは明らかに貧困であったと思います。

 

 

貧困の種類

貧困には、絶対的貧困と相対的貧困の2つの考え方があります。

どちらも貧困にはかわりはないのですが、その定義に違いがあります。

 

絶対的貧困とは?

絶対的貧困とは、人が生活するにあたり、最低限の生活が出来ない状態を指します。

これは国や、地域によって見解は異なりますので、絶対的な基準というものは意外にも曖昧です。

しかし、衣食住を考えたとき、以下に該当する場合、それは絶対的な貧困と位置付けて良いでしょう。

 

  • 住むところがない。
  • 衣類がない。あるいは圧倒的に不足している。
  • 食べるものがない。あるいは圧倒的に不足している。

 

日本ではある程度支援が行き届いているため、このケースはほとんど見られませんが世界的に見れば、まだまだ多い地域があります。

 

相対的貧困とは?

日本で問題とされるのは絶対的貧困よりは、むしろこっちの相対的貧困であり、当記事でもこちらをクローズアップさせます。

 

相対的貧困の定義は下記のようにはっきりしています。

 

  • 相対的貧困家庭等価可処分所得が全世帯の中央値の半分未満の家庭
    ※等価可処分所得とは、世帯の可処分所得を世帯の人数の平方根で割った数字。
    例)世帯の可処分所得 500万円で、世帯人数が、4人だった場合、等価可処分所得は、250万円となる。
    (500 ÷ √4 = 250(万円))

 

日本の相対的貧困について

日本おいて、相対的貧困の実体を紐解いていきます。

 

平成27年、日本における相対的貧困線は、122万円 となります。

この金額を下回った場合、それは相対的に貧困ということになります。

平成9年以降、この相対的貧困線は、下降の一途を辿っている状況です。

 

相対的貧困率

厚生労働省-「平成28年 国民生活基礎調査」によると、平成27年の相対的貧困率は以下のように報告されています。

 

貧困率 子供の貧困率
15.7% 13.9%

※厚生労働省-「平成28年 国民生活基礎調査」 より

 

上記の数字は先進国の中でも、非常に大きい数字です。

これは、約6人に1人が貧困であり、子供も、約7人に1人が貧困であるということです。

 

貧困世帯の属性

続いて、どのような世帯が貧困世帯となるのか見ていきます。

あるデータによると、貧困世帯と親の属性として、以下の表のような状態が見て取れます。

 

母親:配偶者無し 父親:配偶者無し 母親・父親:配偶者有り
約 55%  約 22%  約 16% 

 

上表は、配偶関係の有無・父親・母親を区別し、貧困世帯の出現率を表しています。

 

「母親:配偶者無し」とは、母子家庭のことですが、この比率が最も大きいのは見ての通りです。

つまり、母子家庭の半分以上が、相対的貧困世帯の属する ということになります。

 

予想していたことではありましたが、母子家庭の厳しさが裏付けられた結果、そして際立つ結果となっています。

この比率の多さから、まずは母子家庭と貧困の関係性の理解を深めることと、今後、母子家庭への支援は更に拡充を検討していく余地があるように思います。

 

母子家庭の生活に対する意識

以下の表は、「全世帯」と「母子家庭」での生活に対する意識を調査した結果です。
※貧困世帯に限った調査ではありません。

 

  苦しい ゆとりがある
全世帯 56.5% 5.1%
母子家庭 82.7% 0.9%

※厚生労働省-「平成28年 国民生活基礎調査」 より

 

上記調査では、実に 8割強の母子家庭の方が生活が「苦しい」と回答しています。

「ゆとりがある」生活だと感じている方も、母子家庭ではほとんどいません。

 

また、別の調査では、下記表の結果が出ているとしているものもあります。

 

  生活費が不足している。 児童扶養手当・生活保護・就学援助費
の何れかを受給している。
貧困世帯 約 50% 約 50%
非貧困世帯 約 19% 約 8%

 

上表にように、貧困世帯は、経済的な生活基盤が脆弱であり、日常生活(生活費レベル)に支障が出るほど、生活が困窮しており、この表は、そういう世帯が、少なからず存在する事を示しています。

 

行政支援について

行政は、生活困窮者に対し、様々な支援を定めています。

その中からいくつかピックアップして紹介致します。

 

 

就学援助制度

この制度の概要は以下です。

※この制度は自治体によって多少金額等の違いがあるので、詳細はご自身がお住まいの市区町村で確認されると良いかと思います。

 

◆就学援助の対象者 

  • 要保護者…生活保護法第6条第2項に規定する要保護者(平成27年度 約14万人)
  • 準要保護者…市町村教育委員会が生活保護法第6条第2項に規定する要保護者に準ずる程度に困窮していると認める者
  • (例)母子家庭で、子一人(小学校1年生)の世帯所得目安…約220万円以下

◆援助対象品目

  • 学用品費/体育実技用具費/新入学児童生徒学用品費等/通学用品費/通学費/修学旅行費/校外活動費/医療費/学校給食費/クラブ活動費/生徒会費/PTA会費  等

◆小学校1年生の子への援助金額(概算)

  • 年間およそ10万円程度

 

高校生等奨学給付金

この制度の概要は以下です。

※この制度は自治体によって多少金額等の違いがある可能性があります。詳細はご自身がお住まいの市区町村で確認することをお勧めします。

 

◆奨学給付金の対象者

  • 非課税世帯(生活保護世帯含む)
  • 保護者がその自治体内に住所がある。
  • お子さんが高等学校等に在学している。
  • 高等学校等就学支援金を受ける資格がある。(特別支援学校高等部を除く)

◆給付金額

1人当たりの支給額は、国公立なのか、私立なのか、第2子以降は「15歳以上23歳未満の兄弟姉妹」がいるかどうかで変わってきます。

給付金額含め、この辺も各自治体に相談されるのが一番手っ取り早いです。

 

※生活保護受給世帯(全日制・通信制)

  • 国立・公立高等学校等…年32,300円
  • 私立高等学校等…年52,600円

※町村民税所得割額非課税世帯(生活保護受給世帯は除く)第1子の高校生等

  • 国立・公立高等学校等…年75,800円(通信制は36,500円)
  • 私立高等学校等…年84,000円(通信制は38,100円)

※第2子以降の高校生等(15歳~23歳未満の扶養している兄弟姉妹がいる場合)

  • 国立・公立高等学校等…年129,700円(通信制は36,500円)
  • 私立高等学校等…年138,000円(通信制は38,100円)

 

高等学校等就学支援金制度

この制度は比較的幅広い世帯に対応した制度です。

忘れずに申請したい制度です。

 

◆支援金の対象者

  • 市区町村民税所得割額が304,200円未満の世帯(会社員世帯では年収約910万円未満の世帯)

◆支援金額

  • 月9,600円~月24,750円(市区町村民税所得割額によって決まる)

 

児童扶養手当

この手当の良いところは、児童手当と併用出来る点にあります。

これもまた、各自治体へ詳細をお問い合わせください。

 

◆手当受給資格

  • 両親が離婚した児童
  • 両親のどちらかが亡くなっている児童
  • 両親のどちらかが重度の障害を有する児童
  • 両親のどちらかの生死が不明である児童
  • 両親のどちらかに1年以上遺棄(育児放棄され同居していない)されている児童
  • 両親のどちらかがDVによる保護命令を受けた児童
  • 両親のどちらかが法令により1年以上拘禁されている児童
  • シングルマザーの児童

◆手当受給資格を失うケース

  • 両親のどちらかが事実婚関係の状態にある場合
  • 児童が、受給者でない父または母と生計が同じ場合
  • 児童が、児童福祉施設や少年院等に入っている場合
  • 児童が、里親に出されている場合
  • 日本国内に住所がない場合

◆手当金額

  • 児童1人…月額42,000円
  • 児童が2人…月47,000円
  • 児童が3人…月50,000円
  • 以後児童が1人増えるごとに月3,000円追加

 

その他

上記までは、代表的な支援を並べましたが、これ以外にも様々な支援をいろいろな角度で行っています。

更には、今後「幼児教育の段階的無償化」も具体的になっていくでしょう。

支援が足りないと言えばそれまでですが、支援の輪は行政を始めとして広がりを続けているのも現実です。

今後、この記事もそういうものをもっとご紹介出来るように段階的に更新を続けていきたいと考えます。

 

最後に・・・

貧困についてはいろいろ問題が多いのも事実であり、望んでそこに行く人はいません。

結果的になってしまったケースがほとんどでありますが、今後自分が世帯を背負う立場になる方々には以下をもう一度、胸に刻んでおいて頂けたら嬉しい限りです。

 

  • 安易に未婚のシングルマザーにならない。

 

シングルマザーを軽視している訳ではありません。

信念のない結果、このステージに行くことは今後の生活を考えた時にリスクが高く感じるから敢えてここに記載しました。

離婚に関しては、事前に把握することは難しいことからここでは言及しませんが、未婚のシングルマザーは防ぐ余地は離婚よりあると思います。

そこを良く考えて、考えた末の決定であれば、未来を見据えて臨んでいけたら良いと思います。

 

以上、うっちゃんでした。。

 

 

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