長期投資のススメ。短期投資で負けちゃうならば、株は寝かせよう!

投資

 

勝てねぇ!!全く勝てねぇよ!

(荒れてるな。)株のこと?

そう。買ったら下がるし、売れば上がる。後ろで誰か私の手口を見て嵌めてるんじゃないか?って本気で思う。

短期トレードで上手くいかない人に多い感想だ。短期で利益が出ないなら、いっそ長期投資をしたら良いよ。

 

株のみならず、FXでも同じだが、市場はプロも素人も同じ土俵にいる。

そこにハンディキャップは全くなく、むしろプロは素人の個人投資家から資産を巻き上げに来ると考えていた方が良い(意図的ではないにしろ結果的に同じことが起こっている)。

市場に参加する理由として、ほぼ 100%の人がお金を稼ぎたくて参加しているはずであるが、短期で利益を上げ続けたい欲求があるがために、短期トレードでプロに敗北し、結果的に資産を大幅に毀損してしまう人が後を絶たず、市場で安定的に利益を上げ続けている個人投資家は、全体の 10~20%ほどしかいないとも言われる。

それならば、いっそのこと長期投資に思考を変えて市場に臨むことを考えてみても良いのではないだろうか?

 

 

株で損するメカニズム

株で儲けるためには、なぜ損をするのかを知ることから始める必要がある。

現在市場で儲け続けるデイトレーダーやスイングトレーダー達は、一部の天才を除き、みんなこの損をする時代を過ごし、乗り越えた上で今のその人がいる。

損をしている時代に、なぜ損をしているのか?に真剣に向かい合った結果である。

 

とは言え、それが分かっても難しいのが株というものだが、まずはその理由の中で素人が陥り易い具体例を挙げながら見てみよう。

 

株価の基本

まず、株の基本をおさらいしておく。

 

株価というものは、その会社の業績良い場合や、日本・世界の景気が良い場合で上がり、悪い場合は下がる。

これは株をやっていない人でも分かることであり、常識である。

だから、その会社の公表した業績が良ければ今後はガンガン株価が上がる。また、現在ではアベノミクスの真っ最中であるから、株価はドンドン上がる。だから、投資すればどこでも儲けられる!

逆に業績が悪い結果が出れば、その時に売れば良い。儲けるのは意外に簡単そうだ。

 

上記のような思考は、特に未経験者に多いはずであり、株をやる前までは筆者もそういう思考であった。

だが、冒頭で書いたように、株は個人投資家全体の 8割以上という、市場に参加するほとんどの個人投資家が損を出している。

 

んん・・?上の話は矛盾している・・・。しっかりと短信も確認しているのに損してしまうなんて、、。

 

ここが、株取引の中に存在する、特に素人が陥り易い落とし穴の一つである。

 

株式市場は先の景気・業績を織り込む

業績が良かった、または景気が良くなったから買ったのに損をしたということは、業績が良かったのに、または景気は良くなったのにも関わらず株価は下がったことになる。

この現象から何が分かるか?ってことだが、株価は業績が良かったから、または景気が良くなったからと言って必ずしも上がるものではないということが分かる。

 

前述した常識からはかけ離れた話であり、未経験者からすると「何で?」となるが、これは株式市場の性質にある。

株式市場への参加者は儲けるために参加している。

従って、儲け続ける人はその銘柄がまだ業績が悪いとき、すなわち株価が低迷しているときに、これからの業績改善を見込み先回りして買っていく(安値で仕込む)。

この需給により、株価は安値で底打ちし、皆がなぜ株価が上がっているのか不明な思いでいる中で、だんだんと先の業績状況を織り込んでいく。

下のチャート(株価チャート.1)を見て欲しい。

 

株価チャート

株価チャート.1

 

この上のチャートは、ある上場企業の株価の推移を週足で示したものである。

この企業は【A】のところで、決算発表を行ったが、結果は過去最高の業績であり、絶好調なことが確認された。

しかし、株価はどうなっているか?と言うと、ご覧通り急落している。

決算発表前の高値【C】から少し調整している中で、決算発表を行った結果の急落。【D】までで実に、25%もの株価下落となった。

もし、1,000万円分投資していたら、250万円もの評価額を失うこととなる下落幅だ。

儲ける続ける投資家は、この企業の業務内容やその業界の景気動向、今後の行方、政治状況、世界の状況等を総合的に勘案した結果、「この企業の業績は良くなる」と判断し、決算発表前【B】の段階で既に買い込んでいたというわけだ(場合によってはもっと前から)。

 

これが、好業績を既に織り込んでいたということであり「織り込み済み」「材料出尽くし」と言われる現象である。

損をする人は、好業績を確認して初めて買い向かうことになるが、上記のように既に買っている人は、好業績を確認し、新規で買ってくる人達に自分の建玉を売りぶつけて売り抜ける。

損をする人が買った後には誰も買う人がいないため、株価は下がっていく。

新規買いをした損をする人は株価が下がることに不思議がりながらも、含み損に耐えきれなくなり、損切りする。

損切りする人が多数発生することで株価は下がり過ぎ水準まで売り込まれる。

こうして損をする人は損をする。

 

短期トレードで大損をしてしまうのはなぜか?

前項の件で、損をする人の一つのケースを記したが、この人達はまだ良い方かも知れない。

なぜならば、この人達の中には損切りを早めにしている人達が一定数いるはずだからだ。

「損切りが上手にならないと継続して儲けることが出来ない。」と、株経験者であれば何回も聞いたことがあるだろう。

もちろん、損切りは早くすれば良いってものではない。闇雲に損切りばかりしていては、いわゆる「損切り貧乏」になってしまう。この点については詳しく別のコンテンツを用意したいと思うが、一番やってはいけないのは下記のような状態にすることであり、最も大きな損失を出すのもこの状態にしばしばしてしまう人である。

 

  • 塩漬けにしてしまう。

 

この類いの人達は、株価下落局面で反転上昇が怖くて売れない。または、含み損を確定させたくない人達だ。

現物であればまだいい。最悪でも投資金額が ”0” になるだけで借金を背負うことはないし、何ヶ月なのか何年なのか分からないが、株価はいずれ元の水準に戻る可能性もあるからだ(何年もかかって元に戻ってもそれはもはや投資でもなんでもないが)。

一番怖く、そして比較的多いのは、このタイプの人は信用取引でも買っていたりするため、大き目の下落が来るとその過程で追証がかかる。

追証までかかってようやく「ぶん投げ」してくる人が出てくるため、ここで更に株価下落に拍車がかかって暴落する。

しかし必ずと言っていいが、この追証がかかった時点で事もあろうか入金して延命を図ろうとする人が一定数いる。

こういう人達に待っているのは、追証後の最後の大暴落だ(セリングクライマックス)。

ここで大損をしてやっとポジションを整理する。こうなると、投資金額が 10分の1 以下になる人も少なくないばかりか、最悪大借金を抱え途方に暮れる者もいるのが株や FX の世界である。

 

こうして超割安水準まで売られた株価は底打ちする。

 

当初、上昇過程で株を買い、天井付近で売り抜けて、更に空売りを仕掛け荒稼ぎしてくるような勢は、これ以上株価が下がらないと見るや否や買い戻しに動くし、空売りまでは入れなくとも底打ちを虎視眈々と狙う買い方は、超割安水準になった株価を確認して買いを入れて来るので株価は再度上昇し始める。

一方、ぶん投げさせられて大損した投資家達は戦意喪失。株価下落がトラウマのようになっており、怖くてとても買える精神状態にない。

次に買いを入れてくるのは株価が大きく上昇した後となるだろう。

そして、上昇する株価に置いていかれる恐怖からまた買い向かう決心をするが、買った途端にまた下落。

 

上記を繰り返すことで大損を積み重ね、相場から退場していくことになる。

 

長期投資の精神的メリット

長期投資の精神的メリットはずばり以下にある。

 

  • 短期の値動きに翻弄されない。

 

個人投資家は基本的に自分のお金で相場と向き合うわけだから、損をすることにとても神経質になる。

投資とは、その精神状態をどう平静で保てられるか?ここがポイントと言っても過言ではないが、長期投資だと腹を括れば、このポイントは難なくクリア出来る。

 

その一方で、個人投資家の想いは以下の2点に絞られる。

 

  • 絶対に儲けたい
  • 絶対に損したくない

 

上記2点の想いから、長期投資のメリットを考えてみよう。

 

絶対に儲けたいし、絶対に損したくない

筆者も絶対に儲けたいし、絶対に損したくはない。

だが、前述したように、欲を感情の全面に出すと損をしてしまうのが相場であり、それこそ冒頭の会話のように、「まるで、後ろで誰か私の手口を見て嵌めてるんじゃないか?」という思いを抱いてしまう。

だが、もちろん後ろから見て嵌めているなんてことはない。

ただ、ドンドン上がる株価に個人投資家が買いに買えず、それでも上がり続ける株に対し意を決して買ったときが、大体天井になるというだけだ。

こういう状況下で短期トレードを実践している人は、この状況にあたふたなり、本来売らなくても良いところで手放してしまい、損だけを被ってしまう。

下のチャート(株価チャート.2)を見て欲しい。

 

株価チャート

株価チャート.2

 

このチャートは、先ほど見て頂いた《株価チャート.1 》のその後のチャートとなっている。

株価チャート.1 で、急落後の株価【D】と、株価チャート.2【D】は同じところである。そして、株価チャート.2【C】は、株価チャート.1 の高値【C】と同じ値段でラインを引いた。

 

チャートを見て頂ければ分かるように、「織り込み済み」 で急落したものの、その後の株価は持ち直し、急落前高値を更新している。

このように、急落に巻き込まれたものの、好業績を背景に株価は戻ることも多いため、この銘柄に関しては、先の急落は、売らなくて良いところとなるわけだ。

 

売らなくて良いところで売ってしまうと損を確定する訳だが、この場合 損をしているのは目に見える金額だけではない。

まず、損を確定させた時の嫌な思い。また、トレード中の「あー、もう下げないでくれ。」という精神的な苦痛。株価チャート.2 のように、断腸の思いで損を確定したにも関わらず、その後の株価上昇による「あー持っとけば良かった。」という怒りにも似た追い打ち。

これらの精神的なダメージは、お金の損失と重なることで相乗効果を発揮する。

 

実は、こういうトレードは後に平常心で考えたときに、買う場面じゃないと分かったり、逆に損を確定する場面じゃないと分かったりするものだ。

これは、まさに前述している精神的に追い詰められた結果、平静でいられなくなった結果であり、平静でいられないことで、短期の値動きに翻弄されてしまっていることになる。

 

しかし、何度も言うようだが、長期投資ならこんな風に短期の値動きに翻弄されることはない。

元々何年、場合によっては、10年以上のスパンでの投資と考えるので、そんな日々の値動きは意にも介せず見てられる。いや、むしろそんなどうでもいい意味の無い日々の値動きは見ないかも知れない。

更に言えば、急落時をも見逃すまいと狙っている長期投資家は、株価チャート.2  の【E】の辺りで買いを入れる人もいるだろう。

急落があれば「おいしい」と考え、すかさず買う。という選択も平常心であるがゆえに容易に出来る。

 

 

長期投資の価格的メリット

株価は長期的には上昇するというのが基本だ。

この理由にはいくつかある。

 

  • 政府・企業は経済成長を目指す。
  • 不景気時に、政府は景気対策を取る。
  • 株価が下がれば、政府は株価対策を取る。

 

他にも色々あるが、超長期的に株価は上昇をし続けるものと考えられる。

長期的に株価が上がるのであれば、株を買って放置するのは理に適っている。

 

長期投資の手法

株を長期で保有して、その値上がりで利益を享受するために、どう買っていくのが良いか? ということになるが、闇雲に買ってはその後の利益に悪影響が出る可能性があるため、買うのにもルールをしっかり作って買うべきである。

 

ドルコスト平均法

ドルコスト平均法とは、対象の金融商品(ここでは株式)を、一気に買ってしまうのではなく、資金を分割し、あらかじめ決めた時期に定額ずつ買っていく手法だ。

この「定量」ではなく「定額」というところが非常に大事になる。

 

ドルコスト平均法のメリット

ドルコスト平均法のメリットは、資金を期間的に分散しているため、高値掴みのリスクが軽減出来ることと、株価が高いときは株数が少なく、株価が低いときは株数を多く買うことになるため、取得単価を平均したときに比較的有利に作用させることができる点にある。

 

具体的には「月初または月末に、5万円分ずつ買う。」という具合だ。

この金額のところは、投資家個人により左右されるところだと思うので、自分自身や家庭の余裕資金により、割り出すと良いかと思う。

 

下記の表は【銘柄コード:1570 日経レバ】 月初に毎月5万円を長期投資目的で購入した場合、以降の損益はどう推移するかを表したものである。(期間:2012年5月~2018年8月)
(※銘柄の株価により、5万円ピッタシ買える訳ではないので、ここでは最大5万円を買えるだけ買った場合をシミュレーションしている。)

 

銘柄コード 1570 日経レバを 月初に毎月5万円を長期投資目的に購入した場合、以降の損益はどう推移するかを表したグラフ。(期間:2012年5月~2018年8月)

1570 日経レバ ドルコスト平均法 事例グラフ

 

上表を見れば分かるように、最初の数か月こそ損益はプラス/マイナスを行ったり来たりしているが、その後は、この期間の上昇相場の恩恵もあり、利益は 2018年8月の段階で、投資額以上をあげている。すなわち、資金は倍以上になったことになる。
(※投資総額:3,341,685円 + 利益総額:3,839,775円 = 資産:7,181,460円)

ドルコスト平均法は、今回の事例のように、毎月月初に定額(5万円)を買っただけでこのように利益を上げることも可能だ。

 

注意点としては、繰り返しになるが、仮に現在まとまったお金があり、それを株式投資の当てたいと考えている場合、一気に全資金分を買うということは避けた方が良いということだ。

上記の例は、たまたまこの期間が上昇トレンドであったため、結果的に一気に買った方がより良い投資結果が得られた訳だが、もしこの後が下落トレンドであった場合に一気に買ってしまっていたら、平均単価を下げれずにかなりの苦労をすることになる。

そういうリスクを回避しながら、資金は期間的に分散させて買い付けるのがこのドルコスト平均法となる。

 

大事なのは、ルールに則って買い付けを行うことだが、そのことが分かって頂けたことと思う。

 

長期投資の対象銘柄

長期投資をするからには、もちろんこれから成長していくと予想される銘柄に投資しなければならない。

その成長が著しければ著しいほど、将来の収益は跳ね上がることになる。

筆者独断で個別銘柄をここで挙げることは控えさせて頂くが、これから高成長を期待するのであれば、やはり東証一部よりも、二部、JASDAQ(ジャスダック)やMOTHERS(マザーズ)に上場している銘柄から選択するのが良いだろう。

但し、これらの市場に上場している銘柄の中には、将来の化ける銘柄もあれば、そのまま消えゆく銘柄も比較的多くなるという点には注意したい。

東証一部とは違うということをくれぐれも忘れずに、投資対象とすべき銘柄は、「良さそう」という安易な推測で決めるのではなく、事前調査を怠りなくして自分が納得した上で決定させることを強くお勧めする。

 

指数に投資する

数多くある銘柄の中には、ETF(上場投資信託)と呼ばれるものが存在する。

例えば、先の例で取り上げた、銘柄コード:1570 日経レバ も ETF の一つで、日経平均の値動きの 2倍に相当する値動きになるように設計されている。

このように、実際にある企業だけでなく、原油の先物に連動する ETF であったり、金相場に連動する ETF であったり、色々な面白いものがたくさんある。

その中で、やはり日経平均に連動するものに投資していくというのが、現実的には面白いのではないかと筆者は考えている。

 

参考程度にでも心に留めておいて頂ければと思う。

 

お勧めする証券会社

株を始めるにあたり、基本的にはどこの証券会社を選択しても問題ない。

株の場合は、その会社の手数料や取り扱う銘柄数、PTS があるかないかなど、どんなトレードをしたいかにより選択すれば良いだろう。

そのための情報は、簡単ではあるが下記のリンク先でまとめてあるので、参考になれば幸いである。

 

株の取引はどこの証券会社を選択するのが良いのか??

 

まとめ

 

長期投資か。本当は短期でやりたいな。

気持ちは分かる。だけどそれで資産を減らしていたら元も子もない。

自分のスキルはしっかりと認識し、無駄な投資は控えるべきだし、株はゲームでもなければ、ギャンブルでもない。

そうだよね。長期投資、是非挑戦してみるよ!

 

デイトレードやスイングトレードは難しい。

人の何倍も勉強し、何倍もトレードしてやっと感覚を掴めてくる、言わば職人芸みたいなものだ。

自信がなければ是非長期投資に目を向けるべきと筆者は考える。

 

 

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