理学・作業療法士の平均年収を徹底解剖。ここに届かないとマズイだろ

仕事

 

今回は「理学療法士・作業療法士」の年収について、詳しく見ていきたいと思います。

 

これらの職業は、リハビリを必要とする患者さんにとってなくてはならない存在であります。

また、特に日本では、少子高齢化が進んでいることに加え、これからは「人生100年時代」とも言われるようになりました。

これはすなわち「リハビリ」を必要とする人が、今後は増える一方である ことを意味します。

 

上記のような状況下、ますます「理学療法士・作業療法士」をはじめとする、リハビリのスペシャリストの需要が高まると同時に、年収という観点から見ると、年収はベースアップしていく方向 ではないかと思われます。

 

繰り返しますが、そんな「理学療法士・作業療法士」の年収を今回は紐解いていきます。

 

 

理学療法士・作業療法士の全国平均年収

下表は、厚生労働省から発表される公的資料から抜粋したものです。ご覧ください。

 

平均年収-1】-男女計
業種 平均年齢 平均勤続年数 平均残業時間 平均年収
理学療法士
作業療法士
32.7歳 5.7年 6H 404.9万円
(全業種) 46.0歳 (422万円)

平均年収-1(一般労働者平均年収)
※厚生労働省-「平成29年 賃金構造基本統計調査」及び 国税庁-「平成28年分民間給与実態統計調査」 より

 

厚生労働省から発表される統計は、理学療法士と作業療法士が一緒になった数字しかないため、上表では混合された年収を表記させて頂きました。

また、参考に全業種平均も併記しています。

 

上表を見て分かるように、理学療法士・作業療法士の平均年収は、全業種平均を 4% 程度下回っているのが現状です。

だから、理学療法士や作業療法士が低年収なんだ・・・。 と決め付けるのは早計です。

 

平均年齢も表記させて頂いていますので、ご覧になれば分かるかと思いますが、両療法士平均では、「32.7歳」となっているのに対し、全業種平均では「46.0歳」と一回り以上の年齢差がありますね。

もうお察しの通り、両療法士はものすごく【若い!】 のですね。

 

全業種平均年齢と同じ 46.0歳 になるときには、全業種の平均年収は大きく超えられそう ということは、上表からも想像に難くありません。

 

また、ここではもう一つ誤解を招く恐れのある理由があります。

それは、「全業種」の年収幅はとても大きい ということです。

これはどういうことかと言いますと、全業種は低年収から高年収の業種も全てを網羅しています。

低年収と言っても ”年収 0円” ということはあり得ません。一方で高年収は青天井となります。すなわち、一部の高年収帯が平均を押し上げるため、全業種の最も平均の感覚に近い ”中央値” では、およそ360万円となります。(この詳細は、別記事(←リンク)で詳細に記しています。)

しかし、理学療法士や作業療法士はその業種が単一での話をしているため、平均値と中央値にほとんど差が見られないのが特徴です。

従って、一見少なく見える両療法士の平均年収は世間一般に比べるとやはりそれなりに高年収だと言えます。

 

年齢別 全国平均年収

それでは、「理学療法士・作業療法士」が全業種平均年齢 46.0歳 になったとき、どのくらい稼ぎ出せるか? というのが気になりますね。

当然、調べてありますので下表をご覧ください。

(男女別で出しています。)

 

年齢別平均年収-男性のみ
年齢幅 平均年齢 平均勤続年数 平均残業時間 平均年収
20-24歳 23.5歳 1.6年 4H 328.6万円
25-29歳 27.7歳 3.8年 8H 389.3万円
30-34歳 32.2歳 5.9年 6H 418.3万円
35-39歳 37.4歳 6.7年 5H 443.5万円
40-44歳 41.7歳 8.7年 5H 482.3万円
45-49歳 47.4歳 10.9年 7H 498.6万円
50-54歳 52.1歳 14.5年 6H 586.3万円
55-59歳 57.8歳 18.4年 5H 536.2万円
60-64歳 62.9歳 15.0年 1H 478.9万円

年齢別平均年収-男性のみ(一般労働者平均年収)
※厚生労働省-「平成29年 賃金構造基本統計調査」 より

 

 

年齢別平均年収-女性のみ
年齢幅 平均年齢 平均勤続年数 平均残業時間 平均年収
20-24歳 23.4歳 1.4年 5H 322.7万円
25-29歳 27.5歳 3.9年 6H 378.7万円
30-34歳 32.3歳 6.0年 5H 392.5万円
35-39歳 37.5歳 8.7年 4H 421.7万円
40-44歳 42.9歳 9年 3H 450.9万円
45-49歳 46.9歳 10.7年 3H 492.2万円
50-54歳 52.6歳 10.5年 9H 558.7万円
55-59歳 56.4歳 19.0年 4H 467.4万円
60-64歳

年齢別平均年収-女性のみ(一般労働者平均年収)
※厚生労働省-「平成29年 賃金構造基本統計調査」 より

 

全業種の平均年齢と平均年収は、【46.0歳 422万円】 でした。

一方で、理学療法士・作業療法士の同年代、平均年収は、

  • 男性 47.4歳 498.6万円
  • 女性 46.9歳 492.2万円

という結果であり、理学療法士・作業療法士の平均年収は、全業種平均のおよそ 15% ~ 20% 程度高い水準で、やはり決して年収は低くありません。

(全業種年収中央値 360万円に対しては、実に 40% 近く上回っています。)

 

しかし、余談ですが仕事内容は同じであるのに、女性の方が男性に比べ弱冠低めになっている事実は、女性にとっては納得のいくものではないですね。。

 

企業規模別 全国平均年収

どの業種でも、企業規模(従業員数ベース)が大きくなればなるほど年収が高くなる傾向があります。

理学療法士・作業療法士の場合はどうなっているのでしょうか?

男女別データを下表で確認します。

 

企業規模別平均年収-男性のみ
企業規模 平均年齢 平均勤続年数 平均残業時間 平均年収
10-99人 35.5歳 6.0年 6H 430.7万円
100-999人 32.4歳 5.6年 5H 404.9万円
1,000人~ 31.3歳 5.1年 9H 420.4万円

企業規模別平均年収-男性のみ(一般労働者平均年収)
※厚生労働省-「平成29年 賃金構造基本統計調査」 より

 

 

企業規模別平均年収-女性のみ
企業規模 平均年齢 平均勤続年数 平均残業時間 平均年収
10-99人 35.5歳 5.5年 4H 376.8万円
100-999人 32.6歳 5.8年 4H 399.0万円
1,000人~ 31.4歳 5.6年 8H 400.7万円

企業規模別平均年収-女性のみ(一般労働者平均年収)
※厚生労働省-「平成29年 賃金構造基本統計調査」 より

 

上表を検討してみると、男性に関しては企業規模による差は、一見ほとんど無いように感じられます。

実際には、中規模企業(100~999人)での年収が低くなっていますが、小規模企業(10~99人)との年齢差を考慮すると、あまり変化ないか、もしくは中規模企業の方が給料は良さそうな、というところです。

しかし、大規模企業(1,000人~)では、年齢を考慮すると明らかに高い年収と思われます。

異業種に見られるような顕著な差はないものの、やはり 企業規模が大きくなればなるほど年収水準も高くなる傾向は、理学療法士・作業療法士という業種にもある程度当てはまると見て良い でしょう。

 

女性の方は男性以上に顕著に年収差が出ており、やはり企業規模が大きくなればその分年収も高く見込める ということです。

 

年収を上げる方法

理学療法士・作業療法士は年収を上げるためには、主に「出世をする」ということになります。

これはもう一般的なサラリーマンと同じです。

一生懸命仕事に精を出し、認められ、役職手当を手にする・・・。

これが、最もシンプルで間違いないところですが、みんなが出来ることではない、というところがネックです。

役職ポストは限られていますし、仮に若い方がそのポストにいる場合、最悪ずっとペーペーでいることになります。

 

それならばどうするか??

実は一部の高年収を実現している方以外は、年収を上げられる可能性がある方法が一つだけあります。

 

 

年収アップを目指した転職をする

理学療法士・作業療法士ともに、資格が必要な専門職ですね。

手に職を付けて、低年収(特に前述の年代別平均年収に届いていない人)で働かされて良いのですか??

こういう専門職であるからこそ、その資格を十分に活用し稼ぐべき と考えます。

今より10万円高い年収を手にしたとします。仮に30年働くとしたら、生涯で 300万円の差が出ます。これが 20万円なら、600万円、30万円なら??

 

塵も積もればなんとやら、、ではありませんが、同じ仕事をするのなら、間違いなく高い年収を貰った方が良いですよね。

理学療法士・作業療法士の人で、平均にも届いていない人は、ぶっちゃけその事業所にいる以上、個人の力では年収アップは出来ないと断言します。

なぜならば、その事業所は経営側が故意に安くあなたたちを使っているからです。

 

だからこその転職ですが、探せば好条件の求人は結構あります。

これを利用し年収アップを目指せば前述した平均は越えられる可能性は高いでしょう。

ですので全ての人が平均以上を目指せるのです。

 

「全ての人が平均以上なんて、そんなの絶対無理じゃ~ん」

 

という意見が聞こえそうですが、その点は大丈夫です。

これだけ言っても動かない人は動きません。その人たちが「まかせろ!」と言わんばかりに安い平均以下の年収で働いてくれますので安心です。

 

あなたは、その低賃金の中に入っても良いのですか?

 

効率的な転職方法

転職を検討する場合、出来るだけ良いところに行きたいです。

そのためにも効率的に事を進める必要があります。

具体的には理学療法士・作業療法士は専門の職業ですので転職するのにも専門の転職支援サービスを受けるのが最も効率的です。

 

PT・OT・ST 転職支援サービス

 

仕事は人生において非常に重要な位置にあります。仕事をしなければ生活出来ません。少しでも転職が頭によぎっているのなら、進めてみましょう。

 

少し年収が上がるだけでも長い目で見ればそっちの方が間違いなく良いですし、そう出来れば少なくともその分の生活は楽になります。

 

平均年収まとめ

「理学療法士・作業療法士」の年収統計を確認をしてきた結果を下記にまとめます。

 

  1. 自分の年収水準が年齢を考慮した場合、低いと感じたら職場を変える(転職)をすることが望ましい。
    その場合、専門職であるため専門の転職支援サービスにを利用する。
  2. 転職をしたい場合、以下の点を考慮すると良い。
  • 現在の自分の年収と、年収統計の結果から、転職後の目標年収を年収統計同等水準かそれ以上とする。(自分が納得する年収水準であることが大事)
  • 企業規模が出来るだけ大きいところを狙うと良い。

 

理学療法士や作業療法士は、資格の必要な専門職であり、だれでも就ける職業ではありません。

ご自分を安く売ることはなく高く買ってくれることろに身を寄せる。

そのために働いている、と言っては過言かも知れませんが、生活する上ではお金は重要です。

より良い条件のところで働いてこそ、仕事に精を出せるという側面もあると思いますので、ここは我慢せず、納得のいく給料水準でなかった場合、転職も検討すべきと思います。

 

理学療法士 転職後の平均年収(正職員)

いざ、転職するとなるとどの程度の年収が見込めるのか?

実際の求人をおよそ2,500求人調査した結果を下表に示していきます。

結果は都道府県別に出していますので、ご自分の働いている都道府県の平均年収はどんな水準かを確認し、一つの目安として くれれば、と思います。

(参考に都道府県別で順位も併記しています。また、下表は「理学療法士」のみ となります。作業療法士に関しては別途掲載致します。)

 

平均年収-2
都道府県 年収 順位
北海道 425.7 万円 6
青森 377.2 万円 30
岩手 387.0 万円 23
宮城 325.5 万円 26
秋田 339.9 万円 46
山形 374.4 万円 33
福島 368.4 万円 38
群馬 396.8 万円 18
栃木 417.8 万円 8
茨木 400.8 万円 16
千葉 427.4 万円 5
埼玉 428.7 万円 4
神奈川 438.7 万円 2
東京 450.1 万円 1
山梨 372.5 万円 35
長野 396.6 万円 19
新潟 364.7 万円 39
富山 371.5 万円 37
石川 372.5 万円 34
福井 362.9 万円 40
愛知 416.6 万円 11
静岡 418.2 万円 7
岐阜 401.7 万円 14
三重 417.3 万円 9
和歌山 415.9 万円 12
奈良 429.2 万円 3
滋賀 381.2 万円 29
京都 417.0 万円 10
兵庫 403.0 万円 13
大阪 401.3 万円 15
鳥取 382.8 万円 28
島根 351.5 万円 45
岡山 392.7 万円 21
広島 396.5 万円 20
山口 372.2 万円 36
徳島 362.9 万円 41
香川 384.5 万円 26
愛媛 384.6 万円 25
高知 399.8 万円 17
福岡 385.4 万円 25
佐賀 374.7 万円 32
長崎 326.4 万円 47
熊本 360.1 万円 42
大分 388.6 万円 22
宮崎 358.2 万円 44
鹿児島 383.5 万円 27
沖縄 376.4 万円 31

平均年収-2(都道府県別 平均年収)
※筆者独自調査

 

実際の求人票を調査した結果は、上表の通りでした。

ちなみに、上表の全都道府県平均推定年収は、389.7万円 となっており、「平均年収-1」表で示した、現職で働いている人の全平均に比べると、4%弱 低い年収 です。

この4%弱 を大きいと感じるか小さいと感じるかは人それぞれですが、個人的には ほぼ変わらない水準であるな、と感じています。

 

年収水準は、その事業所の経営陣によるところも大きく、実際にはこの平均に遠く及ばないような低水準の賃金で働かせるような事業所もあります。

そういう事業所は、どの業界でもある程度見られますが、そういう事業所にいるのであれば、やはり 即転職をしなければ自分のためにならない です。

 

日本には、会社を辞めることは悪いこと、というような変な風潮、思いがありますが、そんなの辞めてしまえば数日で忘れますし、そこを気にしていては損するばかりです。

せっかく苦労して取った資格ですから、より良い条件のところへ転職 しましょう。

 

最後に・・・

今回は理学療法士・作業療法士の年収ということで一通り見てきました。

 

どうでしたでしょうか??

ご自分の現在の年収は、満足いくものと認識出来ましたでしょうか? それとも、低いことが再認識させられたでしょうか?

 

世間の平均を詳しく知ることで、初めて自分が見えるということは年収だけではなく、いろいろな場面であります。

視野を広げることは良いことです。

自分を知ったあと、どう行動するかも自分たちの自由でありますが、世の中、生きるだけでもお金が必要な社会です。

 

もし、年収を少しでも上げたいと思うであれば、その他大勢の方がやっているように、転職は人生における一つのプロセスと考えて行動してみても良いと思います。

 

以上、うっちゃんでした。。

 

 

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